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2007年12月21日
私の視点・北からの便りNo.33:笠井真美子
-厚岸町の秘境-![]()
辺境の道では、主要な国道沿いなどで気付くことのない発見がある。
今年初めて天然の凍っている氷を見た。釧路市のさらに東、根室方面への途中に位置する厚岸(あっけし)町の山林道で、日陰部分の水溜まりが凍っていた。凍った平らな表面を踏んで、氷が割れる乾いた音がした。毎年、初めて氷を踏んで割るときはなぜか気分が良く、理由のない満足感がある。道路脇の川も凍っていた。(写真二枚目)
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厚岸町は牡蠣の生産が有名で、汽水の厚岸湖と海水の厚岸湾がつながっているため、牡蠣の養殖に適している。牡蠣というと冬が旬と思うのが一般的だが、厚岸は水温が低いため一年中出荷できるらしい。産卵後の牡蠣を厚岸湾で育ててから、出荷前に別寒辺牛(べかんべうし)川が運ぶ豊富なプランクトンがいる厚岸湖へ移して栄養を吸収させ熟成を待つ、という手間のかかった管理を徹底している。
美しい湖水・海水とその恵みは河川と流域の森林、別寒辺牛湿原などの自然環境が密接に関係している。町では「みどりの循環構想」など独自の施策を立て環境保全に取り組んでいる。
写真下段は苫多海岸。厚岸町市街地からは20分程離れている。厚岸湾を望む海岸沿いに、畝った細い一本道が通っている。そのため対向車用の避難帯が所々にあった。画面手前の様に放置された廃車も、たまに見かけた。
この海岸は、かつては厚岸ニシンという湾内産卵のものや根室方面からの回遊ニシンで栄えていたらしい。波に浸食されて、現在は砂浜が少なくなり、断崖に張り付くように建てられた漁家が点在していた。(参考:厚岸町ホームページ)
厚岸湖方面はこの写真には写っていないが、画面右奥の陸地を隔てた先に位置する。
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2007年12月21日 05:00