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2007年12月26日
映写室NO.130 2007年総集編:犬塚芳美
―年末特別企画―
2007年も残り僅かになりました。今年一年閲覧を有難う御座います。今回は年末の特別企画で、今年1年の映画界を振り返って独断で選ぶ今年の映画賞。まだ上映中のものもありますが、終わった物はお正月のDVD観賞の参考にしていただけると幸いです。
<邦画部門>
作品賞 それでもボクはやってない
主演女優賞 富司純子(待合室)
主演男優賞 織田祐二(椿三十郎)
助演女優賞 麻生久美子(夕凪の町、桜の国)
助演男優賞 三浦友和(転々)
新人賞 北乃きい(幸福な食卓)
監督賞 井土紀州(ラザロ)
特別賞 妻夫木聡(憑神)
ドキュメンタリー賞 ひめゆり
気になる1本 赤い文化住宅の初子
<洋画部門>
作品賞 グッド・シェパード
主演女優賞 マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ~愛の賛歌)
主演男優賞 マット・デイモン(グッド・シェパード)
助演女優賞 アンジェリーナ・ジョリー(グッド・シェパード)
助演男優賞 ジャッキー・アール・ヘイリー(リトル・チルドレン)
新人賞 キム・アジュン(カンナさん大成功です)
監督賞 ジョゼッペ・トルナトーレ(題名のない子守唄)
特別賞 マイケル・ムーア(シッコ)
ドキュメンタリー賞 PEACE BED
気になる1本 ボラット
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(C) 2006 Lions Gate Films Inc. All Rights
<今年は洋画が大豊作> ハリウッドが今までの大味さを脱却し、お金もかけるけれど心理描写もじっくりすると、重く深い映画作りに変えてきました。賞を選ぶのも迷ってばかり。物語のバックには複雑な政治や社会情勢が絡むし、其処で苦悩する主人公に焦点を絞ってぐいぐい引っ張ります。しかも映画を知り尽くしたスターが、監督やプロデューサーとして映画制作に乗り出し、若手だと思っていたスター達が熟年までを演じられるようになりました。ただ複雑なストーリー展開を字幕で追うのは大変で、観賞に集中力が必要だし、知識での補足も必要。映画が難しくなってもいます。伏線を見逃して、今ひとつ意味の解らない作品もあったのではないでしょうか。たくさん映画を観る層には良いのですが、それが観客を広げる妨げにもなっていて、今後どう戦略を立て直してくるのか気になるところ。ヨーロッパ映画も上質な作品がたくさん入ってきて、オランダ、ドイツ、スペインも力を付けています。大作も小品も見逃せない作品ばかりで、映写室でも今年は洋画を多く取り上げました。
<対照的なのが邦画です> 興行成績は良いのですが、数は多くても作品が小粒で洋画と比べるといかにも力不足。監督が一気に若くなって、テレビドラマのような作品もあります。ベスト10本を選ぼうにも、洋画とレベルが違い過ぎて止めました。もっと作品を絞ってお金も力も集中しないと飽きられる。危機的だと警告しておきます。
その点一時のブームの去った韓国映画は、良い作品が入ってくるようになりました。お金もかけているし、俳優も上手い。ハリウッドや日本映画を模倣した分それを自分の物にして本家を超える勢いです。色々な意表を突いた作品があるのが何よりの強みでしょう。描きたい映画的なテーマが社会にあるのかもしれません。
<さあ、皆さんの評価は>いかがだったでしょうか。「椿三十郎」、「転々」、「カンナさん大成功です」、「PEACE BED」はまだまだ映画館で観れますよ。ぜひ大きなスクリーンで。来年もよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年を!
2007年12月26日 07:00