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2008年05月29日

映写室 「ブレス」主演のチャン・チェンさん合同会見:犬塚芳美

    ―キム・ギドク作品に主演する台湾の国民的スター―

 独特の作風で多くのファンを持つ韓国のキム・ギドク監督の新作が届きました。主演は人気実力ともに台湾ナンバーワンの、チャン・チェンさんです。以前映写室で取り上げた「呉清源」の端正な姿を思い出す方も多いのではないでしょうか。まだ寒い3月1日、大阪の映画祭に来日された折の合同会見を紹介します。

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(3月1日 大阪にて)

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2008年05月28日

映写室 NO.152 ラスベガスをぶっつぶせ:犬塚芳美

     ―数学の天才がブラックジャックに挑む―

 ラスベガスに降り立つ者は、自分こそはと「運」に賭けて、たいていは「運」を呼べず、肩を落として立ち去っていく。こんな具合に皆が不確かな「運」に翻弄されるゲームに、「運」ではなく自分の「知力」で挑み、大金を手に入れられたらどんなに気持ちいいだろう。それを成し遂げる若者たちを描いたこの物語は、いかにも映画的だけれど、何と1990年代の実話が基になっている。しかもこの手法は合法だと判決が出ているのだ。さあ、あなたも挑んでみる? 出来るかどうかはともかく、ブラックジャックで「ラスベガスをぶっつぶせる」秘法が、詳しく描かれています。
 
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2008年05月21日

映写室NO.151 Mr.ブルックス 完璧なる殺人者:犬塚芳美

        ―成功者の二つの顔―

 誰にでも大なり小なり秘密はあるもの。それにギャンブル、覚せい剤やお酒等、悪いと解っていても止められない依存症もある。この物語の主人公は、その二つを最悪の組み合わせで持っていた。いつも良い人を演じるケビン・コスナーが、地位も名誉も手に入れた家族思いの実業家と、倒錯の性癖の連続殺人鬼と言う二つの顔に挑みます。秘密がばれそうになった時、最悪の依存症は断ち切れるのかどうか、衝撃の結末に息を呑む。

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(C) 2007 ELEMENT FUNDING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

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2008年05月18日

映写室 シネマエッセイ「靖国 YASUKUNI」:犬塚芳美

    ―刀と言う精神的なものと天皇と軍隊―

 某国会議員の文化庁助成金への疑問発言に端を発して、一時は公開が危ぶまれたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が、第七藝術劇場で上映中です。上映問題、映像使用等、頻繁にニュースで取り上げられ、しかも微妙な感情を呼び起こす表題効果もあり、連日大盛況。私が観た日も、立ち見どころか入れない人もいたくらい。

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映写室 シネマエッセイ「わずかな出番で映画をさらう人」:犬塚芳美

     ―「つぐない」のヴァネッサ・レッドグレイヴ―

 映画を観ていて、役と演じている俳優さんを混同してしまう事があります。そんな時は、私が見ているのは役柄だろうか演じている本人だろうかと戸惑うのだけれど、たぶんそのどちらもで、両者が化学的結合を起こす事があるのでしょう。「つぐない」では3人のブライオニーがそれぞれに混同させてくれます。なかでもラストになって登場する、晩年を演じるヴァネッサ・レッドグレイヴのそれが見事でした。このベテラン女優のせいで作品の質がぐっと高まり、複雑にもなっているというお話です。


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(C) 2007 Universal Studios. All Rights Reserved.

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2008年05月15日

映写室 「丘を越えて」池脇千鶴さん合同会見:犬塚芳美

     ―菊池寛没後60年に贈る文芸作品―

 人気作家であると共に文藝春秋社社長で、時代のパトロンとして君臨した菊池寛の、生誕120年、没後60年を記念する作品が完成した。原作は現東京都副知事の猪瀬直樹氏、メガホンを取ったのは高橋伴明監督。菊池寛には西田敏行さんが扮し、私設秘書として仕え、菊池から全てを教えられた女性細川葉子に、関西出身の池脇千鶴さんが扮する。池脇さんに製作秘話を伺います。

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 (4月25日 大阪にて)

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2008年05月14日

映写室 NO.150 ラフマニノフ ある愛の調べ:犬塚芳美

     ―作曲家とピアニストの狭間で―

 両側にうっそうと茂るライラックの間の細い道を、一人の少年が小枝を揺らしながら駆けていく。カメラが彼の後ろを何処までも追うと、やがて向こうに広がる庭と池と大きな屋敷。気が付くとスクリーンには小枝の揺らぎの残像や、零れる様なライラックの白い花の甘やかな香りが立ち込めている。多分、主人公が始終回想していた幼年期の思い出なのだろう。鮮やかでかつ強引な導入テクニックが見事で、全編に残像のライラックの花影とロシアの憂鬱が漂い、芸術家の創造の苦しみとその誠意、そんな彼を側で支えた妻の誠意が胸を打つ作品です。

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(C) 2007 THEMA PRODUCTION JSC (C) 2007 VGTRK ALL RIGHTS RESERVED

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2008年05月07日

映写室 NO.149最高の人生の見つけ方:犬塚芳美

     ―余命6ヶ月と宣告された二人の男―

 体調を壊して軽い気持ちで病院に行ったのに、医師から余命6ヶ月だと宣告されたら、どうするだろう。誰にとっても有り得る話だけれど、たいていの人は、その瞬間までそれを考える事も無い。この物語の主人公たちは、そんな事態に直面して、最後の日に悔いが残らないように、今までの人生でやり残した事を全てやろうとする。大富豪の豪腕実業家にジャック・ニコルソン、実直な自動車整備士にモーガン・フリーマンが扮し、人生の儚さと素晴らしさを、余裕の演技で見せていく。物語もだけど、始終アップになる二人の顔に刻まれた生きた証の年月が、何と言っても味わい深い。

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(C) 2007 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

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