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2008年08月27日

映写室NO.165 SEX AND THE CITY:犬塚芳美

―1冊丸ごとファッション雑誌― 

 ニューヨークで暮らす4人の女性の、華麗な生活と本音を描いて大ヒットしたTVシリーズから4年、その後の物語が映画になって返って来た。今回もパワフルな生き方と流行のファッションが女心を鷲摑みにする。大人の中の乙女心と少年、微妙にすれ違うカップルの心情がリアルで、異次元の世界が私たちに身近な物語へ変わっていく。分厚いファッション雑誌をめくる様に観て、お洒落心を取り戻したい作品です。


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(C) MMVlll New Line Productions,Inc.Sex and the City(tm) is a trademark of Home Box Office,Inc.All Rights Reserved.
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2008年08月20日

映写室NO.164 雲南の花嫁:犬塚芳美

   ―もう一つの中国―

 真っ直ぐな太陽と緑に映える民族衣装の、何と鮮やかで美しい事か。この映画は中国でも最も多くの少数民族が暮らす西南部、雲南省を舞台にしている。「鳥の巣」に代表される近代的な北京を見慣れた目には、まるで別の国のような緑溢れる自然の中で、伝統文化を守って素朴に暮らす人々。女性の龍舞チームに絡めて紹介される、イ族の新婚カップルのお話は、一風代わっていてもすべて真実で、民族衣装に包んではいても乙女心は私たちと変わらない。輝く笑顔と太陽、もう一つの中国の本当の豊かさがここにあります。
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2008年08月17日

映写室「アメリカばんざいcrazy as usual~クレージーってか?それが戦争さ!」上映案内:犬塚芳美

     ―本物のブートキャンプ―

 中国のチベットやウイグル問題、オリンピックの最中をぬったようなグルジアでの争いと、新たな世界の火種に報道の主体が移っていますが、他の地でも戦いが終わったわけではありません。イラク開戦から5年、今なお死傷者が増え続け、それを補うように戦場へ兵士が送られ続けています。他にもアフガニスタン、コソボとアメリカが軍事介入している紛争は多い。かって日本は「天皇陛下ばんざい」と叫び、ドイツは「ハイル・ヒットラー」と叫んで若者を戦場に送りました。アメリカは今なお「アメリカばんざい」と叫んで世界中の戦場へ若者を送り出しているのです。昨年ブームになったのはダイエットの為の「ビリーズ・ブートキャンプ」だったけれど、このドキュメンタリーが伝えるのは本物のブートキャンプのお話。

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(c)2008森の映画社
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16:12コメント (0)

2008年08月13日

映写室 NO.163 同窓会:犬塚芳美

     ―お盆の帰省と同窓会―

 高校の同窓会がいつもお盆にあるせいか、この季節になると故郷や同級生を思い出す。毎日を楽しみながらも都会に憧れて飛び出す日を今か今かと待っていた田舎での暮らし、過剰だった自意識と夢やほのかに憧れた男の子たち。都会育ちの方には解らない感覚だろうが、高校時代とは巣立つ前の故郷の記憶なのだ。
 そんな気持ちにぴったりの作品が完成し、しかもお盆に公開になります。夢を実現した人も、挫折して途中で進路変更した人も、同級生の前では昔に返って人生の小休止。多感な頃を一緒に過したと言う、同じ根っこがあるからこそ、すべてを認め合える。同窓会とはそんな優しさに包まれた再会の場所だ。そんな雰囲気と共に長崎弁の暖かさが心に染みる作品です。

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(C) 2008「同窓会」製作委員会
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2008年08月06日

映写室 NO.162 地球でいちばん幸せな場所:犬塚芳美

    ―ホーチミン市に住む少女―

 このところの暑さと湿気とスコールのような集中豪雨、日本は温帯ではなく亜熱帯になったらしい。といっても本物の亜熱帯はもっと濃厚。正真正銘の亜熱帯の街ホーチミン市を舞台に、ハンドカメラと同時録音で可憐な少女を追えば、スクリーンからはむせ返る木々の生命力や甘い果実の香り、雑然とした町の匂い、騒音、ヌターッと生ぬるい空気、行き交う人々の吐息等がリアルに伝わってきて、まるで自分がこの街を歩いているような気分。古さと新しさが混然としたベトナムの今の空気感が映っています。何処か懐かしい街の、活き活きとした時代の蠢きに魅せられるでしょう。

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©ANNAM PICTURES
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2008年08月01日

映写室 「火垂るの墓」合同会見(後編):犬塚芳美

   ―日向寺太郎監督と主演の吉武玲朗さんに伺う撮影秘話―

<昨日の続き>

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(C)2008 「火垂るの墓」パートナーズ

―確かに戦争の記憶は、世代的に一部の人のものになっていますね。
監督:それと、実写版を撮るに当たって、清太のキャラクターをはっきりさせたかった。アニメや短編なら曖昧でもいいけれど、長編で主役だと、どういう人間で何を考えたかを描かないと2時間近くが持ちません。
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2008年07月31日

映写室 「火垂るの墓」合同会見(前編):犬塚芳美

    ―日向寺太郎監督と主演の吉武玲朗さんに伺う撮影秘話―

 戦争文学としてこれほど知られた作品もないと思いますが、約40年前、野坂昭如氏が自分の体験を綴って直木賞を取った「火垂るの墓」の実写版が、今夏公開になります。実はこの企画は、プロデューサーが黒木和男監督で撮りたいと温めていたものだとか。監督の訃報で渡されたバトンを、戦争を知らない世代の日向寺太郎監督がどう繋いでいくかや、豊かな時代に生まれた吉武玲朗さんが、戦時下の少年を演じる苦労話等を伺います。

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(6月27日 大阪にて)
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2008年07月30日

映写室 NO.161「「インクレディブル・ハルク」:犬塚芳美

     ―愛と悲しみのヒーロー―

 この猛暑、暑気払いならやっぱ大作でしょう。スクリーンに広がる映像美や圧倒的な迫力を堪能する間に、自分が物語の中の住人になるから今が夏なのも忘れる。心拍数が上昇し、アドレナリンが体内を駆け巡ると、グリーンの肌の超人的な姿になると言うお馴染みのマーベル・コミック「ハルク」の新作は、変身前の科学者にエドワード・ノートンを向かえ、このモンスターの愛と悲しみを丁寧に描きます。娯楽大作ながら、娯楽に終わらない複雑な余韻。ハリウッドは進化し続けている。映画ファンも唸らせるし、映画ビギナーにも映画の楽しさを教えてくれる作品です。

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(C) 2008 MVLFFLLC. TM & (C) 2008 Marvel Entertainment. All Rights Reserved.
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