2011年1月29日
コラム「風」 政治は「この国の形」を語るべきだ:南亭駄樂
菅内閣が国会運営に苦しんでいるが、今回の改造にあたっての大臣発言で気になることがあった。参議院の問責決議を受けた仙谷由人(民主党代表代行)に代わって官房長官になった枝野幸男(46)のことである。就任会見で若さをカバーするものとして「国民にわかりやすい対応」を強調していたが、尖閣諸島漁船衝突事件のとき中国を「悪しき隣人」と呼んだことを聞かれても直接答えず、「お互いにとってよき隣人になれるよう努力していきたい」とかわしていた。また、戦略的互恵関係が中国との間で成り立たないという以前の発言に対しても「政府内閣の定義と一般社会の感覚と違っており、自分の発言は後者の立場でのもので、内閣の一員としては政府内閣の定義に従う」という意味の発言をしていた。実にわかりにくい。
2011年1月14日
コラム風 「GDPよりGNH、幸福度を高める社会へ」:南亭駄樂
産業革命以降、人類は拡大再生産を繰り返し、自分たちが利用できるモノを増やしてきた。それが地球の有限の資源という壁にぶつかって"地球環境問題"が人類の大きなテーマになった。その時点では、まだモノ優先というパラダイム(基本理念)は変わっていない。さらに、情報革命はモノ優先から知識優先へというパラダイムの転換をもたらすとされ、知識によるモノの管理が期待された。しかし、それも不十分なまま、情報化は権利の証券化およびその取引をグローバルでバーチャルなものにし、過度のマネー社会を引き起こしている。そして社会は、いまなお人の幸せをモノで測っており、国力の比較をGDP(国内総生産)などというモノ・サービスの経済指標で行っている。
2011年1月 4日
メディアウォッチング 「情報公開時代」にプライバシー保護は可能か:南亭駄樂
Wikiリークスの米政府秘密文書暴露は世界に衝撃を与え、秘密を公開された国の困惑や米国への非難、創設者の拘束などを含め、騒動は収まりそうにない。この"事件"は情報社会の特性をよく表している。すなわち、現代社会では情報は秘匿しておくことがきわめて難しく、公開が原則になるということだ。このことは警察庁の国際テロ協力者リストの漏洩事件や尖閣列島ビデオ公開問題をみてもよくわかる。
インターネット時代になって危惧されることに、権力の情報操作と個人情報の漏洩の問題がある。前者に対しては、権力側の都合の悪い情報を徹底的に公開させる必要がある。そのことこそが国民が主体的に政策を選択するときの基本的な必須条件となる。
では、情報の秘匿が不可能な時代になり、プライバシーを侵害する情報や反社会的な情報も氾濫する時代にその弊害に対する防衛策はありうるのだろうか。
2010年11月25日
メディアウォッチング「北朝鮮砲撃に関する社説を読む」:南亭駄樂
新聞報道によると、北朝鮮が韓国の延坪島を砲撃したのは23日午後2時半。24日朝刊各紙は「北朝鮮、韓国砲撃」などと大きな見出しで伝えた。また社説では「北朝鮮の暴走許されぬ 南北砲撃戦」(毎日新聞)、「北朝鮮の砲撃―連携し、暴走を許すな」(朝日新聞)、「南北砲撃戦 北朝鮮の暴挙を強く非難する」(読売新聞)などと北朝鮮を強く非難した。
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